どうも、サブ男です。
私はキックボクシングをやっていたので打撃の経験はあったものの、寝技の経験が全くありませんでした。(中高の体育でちょろっと柔道やったことある程度)
その何もわかっていない状態でひょんなことから寝技のスパーリングをすることになり、最も絶望感を感じたのがこの「マウントポジション」をとられた時です。
なんでかというと、
そこからな~んにもできないんです!!!
- 上半身に乗られて呼吸が苦しい
- がむしゃらにジタバタもがいてみるも全然動けないし疲れてくる
- ある時は首を絞められ、ある時は腕を極められ。。。
と想像するだけでめちゃくちゃ恐怖を感じました。
でも安心してください。履いてますよ!これはサブ男が技術を知らないだけです!
ブラジリアン柔術にはロジカルな技術体系がしっかりとあるため、当然マウントポジションから逃れる方法があります。
今回はその中の1パターン、ブリッジでのエスケープ方法をご紹介したいと思います。
最優先でまずやるべきこと
ブラジリアン柔術において最も危険なポジションの一つであるマウントポジション。(一番危険なのはバックポジションと言われていますね)
とにかくこの状態になってしまったら下からは攻撃をしかけることができません。
逆に上になっている側は圧倒的に有利な状況なのでサブミッション(極技)による一本を狙ってきます。
そのためまずは防御に徹して下さい!

- 首元 → クロスチョーク(十字絞め)
- 腕 → V1アームロック(アメリカーナ)/腕十字
などを狙ってくるためすぐに極められないように、首と腕を守ることが優先です。
防御しながら相手の動きや姿勢、重心を見ながらタイミングを見計らいます。
相手が前のめりに出てきたらチャンス!
防御しているうちに相手が前のめりに出てきたらブリッジによるエスケープをしかけるチャンス到来です!
その名の通り、自分の腰を持ち上げて相手をひっくり返すテクニックになります。
流れ
- 相手が襟を掴んできたり、体重を前に移動してくる
- 相手の片腕(動画では肘と肩)を掴んで動けないように固定する
- 掴んでいる腕と同側の足の動きを固定するために、自分の足を外からかける
- 固定している側の自分の肩を支点にして斜め上にブリッジをして相手を転がす
- 相手と上下が入れ替わったら体勢を整えて次に備える
ポイント
固定
いくら腰を持ち上げて崩そうとしても、手や足をついてバランスをとられてしまえば相手は倒れません。
しっかりと片側の手足を動けない状態に固定をしてしまえば、いとも簡単にひっくり返すことができます。
タイミング
このテクニックは簡単にいうとブリッジで相手を斜め前に転がしてひっくり返すこと。
「相手を斜め前に転がす」という部分がポイントです。
つまり、相手の重心が前にかかっていればより楽にでき、相手の重心が後ろにかかっていれば大変になります。
重心が後ろになっている場合はこちらも首を絞められたり、腕を極められる危険も低くなるので、落ち着いて防御に徹しましょう。そのうち相手が何かしかけようとグッと前にでてきたそのタイミングを捉えます!
また、自分から仕掛ける場合は掴んだ腕を手前に引き付けることで相手の重心を手前に崩し、そのタイミングを捉えます!
スピード
スピードはタイミングを外さないためにも重要になります。
実際、しっかりと固定できていればゆっくりでも倒すことは可能です。
しかし、前述したここぞ!というタイミングで一瞬でブリッジを行うことで相手の意表をつくことができます。
人間はやろうとしていたこと(上の人がこれから攻めるぞ!となっているとき)に対して予想外のことが起きると反応できなくなります。
気づいた時には上下が変わっている。そのような結果に持っていくためのスピードが重要です。
固定・タイミング・スピードを押さえ、さしずめ気分は獲物を狙うトラのように…

おわりに
さて、これでマウントポジションをとられても落ち着いて対処できる方法を知りました。あとは反復練習あるのみ!
「理屈はわかったけど、なんだか上手くブリッジができない」
「これやると腰が痛くなる」
むむむ、そのような場合は技術だけではなく身体の状態に問題があるかもしれません。この話は次回にお話したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。