先日は柔道選手を対象に、「どのくらいのカフェインを摂取するのがパフォーマンスをアップさせるか?」という論文についてレビューを書きました。

今回は柔道選手ではなく、ブラジリアン柔術選手を対象に、「カフェインはBJJ選手の筋パフォーマンスを改善するか?」について調べた論文(R)を読みました!
柔道と柔術は似て非なる部分がありますから気になりますね~。
それではレビューしていきたいと思います!
ざっくり要約
対象は?
14人の男性エリートBJJ選手(29.2±3.3歳、体重71.3±9.1kg)
ここでのエリートの定義って何か?というのは、スペイン国内大会の優勝していたり、IBJJFの国際大会で3位以内にランクインしたことがある選手ということのようです。
競技歴は最低5年以上。練習頻度は2h/日、6day/週ということなのでなかなかハードに練習しているようですね。
5年以上ということですが帯色は書いていないです。
想像ですが年齢は30歳近いので黒茶がメインで紫も混じっていそうですね。
どんな介入か?
テスト前にカフェイン3mg/kgを摂取する。
平均体重が70kgくらいなので約210mgになるでしょうか。
何と比較して?
プラセボ(偽薬)を飲んだときと比較しています。
1回目測定→1週間空ける(カフェインを身体から完全に除く目的)→2回目測定といった流れです。
何を測定したのか?
- 握力(力、持久力)
- 反動ジャンプ(高さ、ピーク速度、ピークパワー)
- ベンチプレス(1RM、最大出力、平均出力、最大速度)
結果は?
握力 → 力向上。持久力は特に優位に向上。
反動ジャンプ → 高さは少しアップ。速度は気持ち程度。パワーは気持ち下がっている。
ベンチプレス → 1RM、平均出力、最大速度も向上。最大出力は特に優位に向上。
結論
- エクササイズ前の3mg/kgのカフェイン摂取により、エリートBJJ選手のダイナミック・アイソメトリックな筋力・パワー・持久力をアップさせることがわかった。
- カフェインはBJJのフィジカルパフォーマンスを向上させるエルゴジェニックエイドであるといえます。
サブ男の感想
今回は3mg/kgでフィジカルパフォーマンスが向上するということでしたが、
前回の柔道選手を対象にした研究の結論は3mg/kgではあまり有効ではなく、6~9mg/kgが有効であるということでしたね。
この違いは柔道選手が行ったテストはフィジカルというよりも、投げのテストとスパーリングであり、より実践的な要素(判断やタイミングなど)と瞬発的な要素が求められるものであったからではないかなと思いました。
今回も反動ジャンプのような瞬発力が求められるようなものはあまり変わっていませんでしたしね。
ただ柔道に比べてBJJは瞬発的な動きは少なく動きが止まっているようなシチェーションが多いので3mg/kgでも十分効果があるかもしれません。
ただ、やはり試合は認知的な要素や瞬発的な動きも入ってくるので、
前回の感想と同様に試合の日は6mg/kgが妥当じゃないかな~というのが現段階の結論です。
考慮することと言えば、普段カフェインを常用しているか否か。
常用しているなら何mg/kgくらいとっているかがわかっていると調節しやすいかもしれませんね!
今回のレビューが何か参考になれば幸いです!
サプリも色々ありますが個人的には外観もカッコいいのでオールマックスが好みです。
最後までお読みいただきありがとうございました!