柔術始めたばかりの頃は絶対思いますよね。
もちろんサブ男は今でも感じていますよ!笑
もちろん技が多いこと自体も魅力の一つなんですけどね。
ということを試行錯誤してきているので、今回はサブ男なりに考える原因と解決策についてご紹介したいと思います!
何か少しでも参考になれば幸いです!
目次
技が上手く覚えられない3つの原因

①柔術の全体像を把握していない
みたいなルールは分かってると思いますが、もう少し細かく掘り下げるために競技の展開とポジションヒエラルキーをまずは把握しましょう。
競技の展開
柔術の試合ではどんな展開があるのかざっくり6パターンに分けたので見てみましょう!

これを元に、
- 自分は今どこの展開の技術を学んでいるのか?
- まだ学んでいない展開は何か?
- 得意な展開・苦手な展開は何か?
などと考えてみると整理しやすくなりますよ!
ポジションヒエラルキー

ヒエラルキーとは階層という意味になります。
- 各ポジションにおける優劣はどうなのか
- 自分は良くどのポジションになりやすいのか
- 今学んでいるテクニックはどこのポジションから使うのか
- どこのポジションを目指していくのか
などと整理するのに役立ちます!
※実際に有利か不利なのかはそのポジションでのテクニックレベルによって変わってきます。
という場合はこちらにデータから見た身につけるべき優先度の高い技をご紹介をしていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

②手順を覚えようとしすぎ
例えばクローズドガードから腕十字のテクニック。
こんな感じが良くありますね。
もちろん初めて習った動き、テクニックを行うときは順番を意識していくフェーズも必要です。
ですが大事なのはその動きを何故やるのか?という本質や原理を捉えることです。
このテクニックはどうすることが目的なのか?
→相手の肘が逆方向に曲がる力をかけることで極まる
肘が極まるためにはどうなればいいのか?
→相手の腕を自分の両腿で挟み込み固定することが重要
この位置になるためにはどうすれば良いのか?
→相手にベースを保たれていると足が顔にかからないため、ベースを崩す必要がある。そのために右足で脇の下をすり上げるようにして倒す。
などなど。
なんでそれやるの?なぜ?なぜ?
という問いを自分自身にしてみましょう。
納得できる答えが自分で出せるかどうかが理解しているかの指標になります!

③打ち込み少なすぎ
これも多いのではないでしょうか。
単純に打ち込みの反復回数少なすぎ!
クラスでテクニックを習ってその場で数回反復した程度では身につきませんし、次の日には7割は忘れています。
有名なエビングハウスの忘却曲線で説明されていることですね。
20分後には42%を忘却し、58%を保持していた
1時間後には56%を忘却し、44%を保持していた
1日後には74%を忘却し、26%を保持していた
1週間後には77%を忘却し、23%を保持していた
1ヶ月後には79%を忘却し、21%を保持していた
という前提を持ちましょう。その上で忘れない様に工夫することが大事です。
下の画像もみてみて下さい。

こちらはラーニングカーブ=学習曲線になります。
グラフの通り初めて習うテクニックや慣れていない動作パターンを身につけていくためには時間と試行回数が必要になります。
初期の段階、つまりクラスで習った後に打ち込みで復習したりを継続していかないとその動作は学習されていきません。
仲間にお願いして打ち込み・反復練習していきましょう!
3つの解決策
上記の原因でも解決策は少しお話してはいますが、改めて解決策をまとめていこうと思います!
①道場で習ったテクニックや感じたことの記録を残そう!
繰り返しになりますが人間は忘れるようにできています。
なのでとにかく振り返りができるように記録を残すことを心掛けましょう。
インプット(情報を受ける)⇔アウトプット(記録する)のサイクルを回していくことにより、記憶に定着させていくことが重要です。
手段としては以下の3点はすぐに始められるのでおすすめです!

どのタイプが続けやすいのか・覚えやすいのかは人によって違うと思うのでまずは3つとも試してみて下さい。
とにかく自分が一番継続しやすい・振り返りがしやすい形で残すことが重要ですよ!

②広く浅くから覚えていこう!
ご存じの通りテクニックは今でも増え続けているので1つのポジションでも数が膨大です。
ですが同じポジションでテクニックを何10個も沢山覚えようとしても使える場面が限定されてしまいます。
なので広く浅く、異なる展開で使えるテクニックを数個ずつというように覚えていくほうが良いかと思っています。
そうして視点を広げていった結果、
- 得意・好きなテクニック
- 良くやられてしまう展開
- やりたいのに上手くいかない状況
などがより明確になってくると思います!
課題が目的が明確になればなるほど練習にも目的意識が生まれるので自ずと勉強したり試行錯誤したりするので記憶にも残りやすくなりますよ!
そのためには初心者のうちからでもスパーリングすることは有効ですよ!

③テクニックという点を繋げて線にする

1つ1つのテクニックを単体のものとして捉えてしまっていることも覚えられない原因の1つかと思います。
そのため前述した競技の展開やポジションヒエラルキーを把握することが重要だと述べました。
1つのテクニックを習ったとしたら、
- どのような状況からだとエントリーできるのか?
- どのような状況になればそのテクニックが有効なのか?
- そのテクニックを行った後にはどのような展開になるか?
というように前後の文脈を考えてみましょう。
そうすることで今まで点のように捉えてしまっていた1つ1つのテクニックが繋がり線になっていきます。
前後の文脈があることでその1つのテクニックの意味や意義がより理解できるので、記憶にも定着しやすくなりますよ!
おわりに:悩みは成長する前兆でもある!
【3つの原因】
- 全体像を把握していない
- 手順を覚えようとしすぎ
- 打ち込み少なすぎ
【3つの解決策】
- 記録を残そう!
- 広く浅く覚えよう!
- 前後の文脈を考えて点を線にしよう!
いかがでしたでしょうか?
サブ男の考える原因や解決法をご紹介させていただきましたが、悩むこと自体成長する前兆とも捉えられます。
出てきた悩みに対して自分自身が色々と試行錯誤していく。
上手くいかなかったことも上手くいったことも全てがレベルアップするために必要な過程です!
悩んでいる時は感じないこともあるでしょうが、この過程自体も楽しさの要素の1つだとサブ男は感じています。
そうやって壁を乗り越えていく度に以前の自分より強くなっていく実感を味わえると思います。
それでは楽しい柔術ライフを!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!